歴史ある景勝地のそばに佇む「海のある古都」
鞆は、古代から長い歴史を持った港町です。万葉集にもその名が見られる。「鞆の浦の 磯のむろの木 見むごとに 相見し妹は 忘らえめやも」「吾が妹子が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞ無き」 大伴旅人
遣唐使も中継地として立ち寄っていた、町の面する鞆の浦は景勝地として名高い。海の突き出た半島の上に栄えた町で、地形に起伏もある事もあって町並みは入りこんでいる。海辺の町らしく、雑然とした感じもあるが、何処となく気品を感じるのも、やはり歴史のなせる技です。海のすぐそばまで町並みが続いているのも見事で、こういう風景は他ではまず見ることはできないだろう。