南北朝から室町時代にかけて、皇族や貴族などの上流階級に代わり、武士や庶民の間に熊野信仰が広がりました、身分の貴賤や老若男女を問わずすべての人を受け入れるふところの深さゆえ、大勢の人が競って参詣でし「蟻の熊野詣で」と呼ばれる現象を起こすまでに至りました。明治22年、未曽有の大水害により、社殿のうち中下社が倒壊し現位置に上四社のみ祀られています。